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“ずっと割引“謳ったdocomo with、8年で割引終了へ。

 NTTdocomoは、新しいスマホ向け料金プランであるドコモMAXやドコモminiなどを発表した令和7年4月24日木曜日、公式サイトでdocomo withの適用による割引提供について同年9月付けの利用分を以て終了することを発表しました。対象端末を買えば“ずっと割引“を謳った同サービスについて考えます。

 

サービスの概要と背景

 docomo withは、対象の端末を購入する際に指定の条件を満たせば、対象の端末を利用し続ける場合などに、毎月1,500円(税抜き、以下特記なき限り同じ。)を割り引きし続けるというもの。

割り引きを行う条件は、

  • NTTdocomoが指定する対象の端末を購入すること
  • カケホーダイプラン、カケホーダイライトプランまたはシンプルプランのいずれかを利用すること
  • ベーシックパック(1/3/5/20)、ウルトラデータパック(L/LL)、ベーシックシェアパック、シェアパック(5/10/15/20/30)、ウルトラシェアパック(30/50/100)、ビジネスベーシックシェアパック、ビジネスシェアパック(5〜3000)またはウルトラビジネスシェアパック(30/50/100)のいずれかを利用すること
  • 個人契約での場合は、中学生以上であること

を全て満たすことでした。ちなみにカケホーダイプランやカケホーダイライトプランというのは、「カケホーダイ&パケあえる」の通話定額部分のことですね。懐かしいという人も多いかと思います。

 当時は、スマホの料金形態について、端末の代金の通信サービスの代金を別けて設計する分離プランが推し進められていた時期。通信キャリアが通信サービスで得た利益を原資に端末代金を大幅に割り引く手法を問題視する声が強まっていました。

そんな中でNTTdocomoは端末を購入すれば割り引きを行うのではなく、指定の端末を購入すれば通信代金から毎月1,500円をずっと割り引く形を導入します。当時問題視されていたのが端末代金の割り引きなのに対して、NTTdocomoが導入した仕組みは通信代金をずっと割り引くもので、当時のガイドラインにも適合していることを確認したとしています。

 docomo withは、対象の端末を購入する際に、NTTdocomoが指定する料金プランなどに加入をすれば、毎月1,500円の割り引きがずっと行われるというもの。機種変更を行った場合に月々サポートとよばれる「端末代金の分割相当額を2年間または3年間割り引く仕組み」とは異なり、割り引きを行う期間が定められていないところが特徴です。docomo withの対象端末では月々サポートは適用できず、選択することは出来ませんでした。

発表された際に記者団からの取材に対して「対象端末を購入し加入すれば、その後に中古端末やSIMフリー端末などで通信サービスを使う場合でも割り引きの対象になる。」と回答していました。ちなみに、docomo withの対象端末ではない端末へ機種変更を行う場合に、月々サポートを適用した場合には割引が終わるものの、月々サポートの適用を受けない場合にはdocomo withによる割引が継続して適用される仕組みでした。

 docomo withの開始当初に対象端末となったのは、同時に発表されたARROWS BeとGalaxy Feelの2機種。その後も端末ラインナップの追加とともに対象端末も追加されていきました。発表当時はiPhoneは対象端末とはならない可能性を示唆していましたが、のちにiPhone 6sを対象端末としたこともありました。

 対象の料金プランの中に「シェアパック」というものがあります。これは、かつてのNTTdocomoの主力プランで、複数回線を契約する場合にグループを組み、代表回線がシェアパックを契約してグループでパケット容量を分け合いながら使うというもの。“家族で使うならNTTdocomo“という印象をより強めるものでした。

代表回線の料金こそ高くなるものの、グループの他の回線は毎月1,000円程度で使うことができ、好評を博していました。

 余談ですが、発表当初にはNTTdocomoの担当者は「割引サービスではなく料金プランの種類の1つ」として説明していたことを伺わせる記事がありますが、令和7年5月現在は公式サイトの新規受付を終了したプランのページにおいて、「カケホーダイ&パケあえる」の割引の1つとして扱われています。

 

対象の料金プランが新規の加入受付を終了

 前述したようにdocomo withはカケホーダイ&パケあえる又はシンプルプランの契約が必須となっています。これらの料金プランはギガホやギガライトと入れ替わる形で令和元年5月1日に新規の契約受付を終了しています。終了後も継続して契約し続けることは可能ですが、docomo withの対象プランにギガホやギガライトが追加されることはありませんでした。

 

ついに割引が終了へ

 NTTdocomoは令和7年4月24日木曜日、新しい料金プランであるドコモMAXとドコモminiを発表しました。この日、同社は公式サイトでdocomo withによる割引の適用を終了する旨を発表しました。“ずっと割引“を謳った割引が8年で終了することになります。同日に発表した料金プランは従来提供してきた料金プランと比べてARPUを上げ客単価を増やすことに重きを置いています。

また、その後にKDDIが行った新しい料金プランの発表では、「従来の料金プランについても改定を行う」と業界としては異例ともいえる発表をしました。これを踏まえて記者団から問われた際に、「古いプランを放置することはコストが掛かるので整理していきたい」とする意向を示しています。

 docomo withの適用により毎月1,500円が利益から減っているとも言え、また従来の料金プランを対象としていることから現行のプランを契約してもらうことによるARPUとの差を解消したい思惑もあるのでしょう。NTTdocomoとしては新しい料金プランと併せて割引の終了をすることで、新しい料金プランに誘導しARPUを向上させたい意図が感じ取れます。

 docomo withの割引が終わるのは、令和7年9月分の利用を以てのこと。令和7年10月分からは割引が適用されません。

 

“ずっと“を謳ったものを終了させるということ

 docomo withの割引終了に対して一定の批判もあり、それが“ずっと割り引き“と謳っていたものを終了させるということに対してです。一般論として「ずっと」といえば「終わりがない」と考える人は決して少ないとはいえないと思います。

 業界ではかつてKDDIが“100年使えるメールサービス“を謳ってアピールした「au oneメール」を6年でサービス終了させた前列があります。こちらは、「サービスの利用者数減少のため終了する」としています。

サービスを永く提供したいという思いは各社とも持っていると思いますし、そのために全力を尽くしているでしょう。しかし、現実問題として社会情勢が常に変動し続ける中で同じサービスを永遠と提供し続けることは困難でしょう。そのことは、今回のdocomo withの割引終了を見れば明らかでしょう。

 一方で、“ずっと続く“をアピールしたい気持ちも分かります。そこで提案したいのが、“無期限“という表現。期限を定めないけれど、万が一終了する場合もあるよということを表せられるのではないでしょうか。

日本語版Wikipediaでは、ルールに反した編集をした場合に無期限ブロックを課されることがあります。この無期限の意味は「期限を定めない。ブロックが不要になれば解除する。」というもの。期限を定めないけれど、必要に応じて終了するという点。是非、“ずっと“に代わる表現として“無期限“を普及させていきたいものです。

 

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